2 データベース・モデル

脳卒中患者の機能的回復の予測は,これまでは各リハビリテージョン専門職の経験と技能に依存していることが多かった。身体運動の能力低下は多くの変数に依存する現象である。脳卒中患者の日常生活活動は,患者の身体的および精神的機能の統合によって定まり,さらに患者の発症前の社会的機能や家族関係にも影響される。そのため,患者の機能障害と能力低Tとを特徴づけ るような評価は,できるだけ包括的となるべきである。たとえば,歩行能力のように,ある機能障害の回復は他の身体的,心理的機能の変容にも依存している。そのため,脳卒中リハビリテーションにおいては,患者の包括的情報を貯えるデータベースが機能の評価にも,回復の評価にも必要である。機能障害と能力低下の尺度によって評価された機能的回復あるいは機能的帰結は,データベースをもとに統計的には適切な多変望解析を行うことで予測することが可能となる。

図1はWHO国際障害分類試案(WHO1980)にしたがったデータベース・モデルであり,我々の脳卒中リハビリテーション亀データベースはこれに準拠している(Nakamura et al. 1990.中村・他 1991)。機能的状態とその回復は,神経学的診断3症状と徴候に関連すると仮定している。 入院時の機能的状態は,患者の身体的,心理的機能障害および能力低下を示す種々の尺度を用い ることによって特徴づけられる。機能回復の過程,すなわち特定の時期におけるリハビリテーションの帰結を同じ尺度を用いて測定し,追跡する。患者の個人的な特性も機能的状態や回復に影響する。

投稿日:1999年3月31日 更新日:

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