Ⅳ 光学的および非光学的補助具

光学的補助具

  1.  眼鏡
    眼鏡は最も頻繁に処方されるロービジョン補助具で、通常よりハイパワーの読書用レンズと考えてよい。まず始めに患者の屈折矯正をきちんとする事が重要である。例えば患者が4Dの近視があるならば、眼鏡を取ることにより、近用加入4Dを装用しているのとおなじ事となる。そのため、この患者が読書用に8Dが必要である場合、実際の近用度数は4D加入でよい。その時、眼からの視距離は25cmとなる。同様に、4Dの遠視の患者で近見必要度数が8Dであるならば、+12Dの眼鏡が必要となる。
  2. 手持ち式拡大鏡(写真3)
    手持ち式拡大鏡は、手で持つ型の拡大鏡で光源を内蔵しているものもある。最大倍率を得るためには、レンズの焦点距離にあわせて読み材料を保持しなければならない。レンズの焦点距離より短かくなると、像の大きさは小さくなり解像度は悪くなる。焦点距離にあっている場合は、優に焦点を結ぶための調節も必要ないし近用眼鏡も不要となる。
  3. 卓上式拡大鏡(写真4)
    卓上式拡大鏡は、レンズと対象との距離が一定に保たれるのでレンズ保持が楽である。
    しかし、スタンドの高さがレンズの焦点距離よりやや短く作られているので、レンズの後面から射出する光線は発散光線束となる。このため焦点を合わせるためには水晶体で調節するか近用眼鏡が必要となる。このように使用する場合、レンズの最大倍率を得ることはできない。
  4. 単眼鏡(写真5)
    単眼鏡は対物レンズで遠方の像をその焦点面につくり、それを接眼レンズで拡大して見る補助具である。接眼レンズに凸レンズを用いたものをケプラー型、凹レンズを用いたものをガリレイ型という。ケプラー型は像が倒立するので正位にするためプリズムを使用している。単眼鏡はよりクリアな像を提供できるが、実際より網膜像が大きくなるためその距離感がつかめない。そのため、移動しながらは使用する事はできないという欠点がある。
    また視軸と光軸が一致しないと像が暗くなり、倍率が高くなると視野は狭くなってしまう。

表1に視覚的補助具の特徴をまとめて示す。

非光学的補助具

  1.  罫プレート(写真6)
    罫プレートは読み書きする時に必要な場所を囲み、場所を特定するものである。市販のものもあるがプラスチック板や厚紙で自作できる。
  2. 書見台
    作業面に角度を付け視距離を調節して、前屈みの無埋な姿勢による疲労を軽減させる。
  3. 黒いフェルトペンマーカー
  4. 罫線が太めの便箋

投稿日:2002年3月29日 更新日:

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