3.コミュニケーション指導

<前言語期のコミュニケーション指導>

子供はまず母親との愛着関係から、人に対する信頼関係を形成する。

その愛着関係をっくるのは、母子の共感的コミュニケーションである。乳幼児期のコミュニケーションは、ことばではなく、声や顔の表情、視線、スキンシップなどである。その中で声は、呼び掛けなどの注意喚起をしたり、怒り、喜び、悲しみなどの感情を伝えるうえで重要な働きを担っている。そこで聞こえる親達は、自然に声によって赤ちゃんとコミュニケーシュンをとっている。しかし難聴の赤ちゃんには声によるコミュニケーシュンは困難となり、母親との愛着関係が希薄になることがある。そこでまずは補聴器を装用し、声が届くようにしたうえで、赤ちゃんに分かるように豊かな表情や身振りを使い、よく見えるようにコミュニケーションをすることが大切となる。

母親が子供の気持を受け止め、それに共感的に反応したり、子供への愛情をはっきりと表現することが大切である。子供は母親からの働きかけの意味が分かると、必ず相手をよくみるようになり、それに反応したり、まねをするようになる。こうして難聴の乳幼児と母親のコミュニケーションの通がひらかれてくるのである。

<コミュニケーション技法の指導>

難聴児の親の90%は健聴者である。そこでいろいろなコミュニケーション上の問題がでてくる。コミュニケーションの場は、学習の場である。子供がコミュニケーション場面でことばの学習ができるような関わり方が必要である。注意すべき点を以下に示す。

 ① コミュニケーション手段
 ② 手段の併用の仕方
 ③ 視線の方向(集中)
 ④ 子供との位置
 ⑤ フィードバック
 ⑥ 話し方(声の大きさ、構音、速さ、イントネーション、タイミング)
 ⑦ 言葉の使い方(発話の長さ、構造、語嚢)
 ⑧ コミュニケーション態度(共感的、応答的)
 ⑨ 繰り返し
 ⑲ 言語モデル

良いコミュニケーションをはかるには、子供をよく観察し、子供のことばに耳を傾け、子供を理解することが大切である。指示的にならずに待っこと、子供の小さな又は不十分な表現を受け止め、分かりやすくフィードバックしたりモデルを示したりすることも大切である。特にスピーチは瞬間瞬間消えてしまう・ので、スピーチの音像が記憶されるよう、適切な繰り返しが必要である。

専門家がコミュニケーションのモデルを見せたり、母子のコミュニケーション場面をビデオなどを利用して、親に指導する。

投稿日:1997年3月1日 更新日:

障がい者グループホームわおん

わおん
PAGE TOP