1.専門家の役割

難聴乳幼児の教育やハビリテーションの専門家は、難聴児とその両親をまるごと支える人である。難聴児の置かれている状況は一人一人異なり、そのニーズも多様である。専門家は、一人一人のニーズに合わせ、ハビリテーションプログラムを作り、それを実現しなければならない。

この仕事にとって最も重要なことは、“子供をみる’’ことであり、“子供を知る’’ことである。“みる”とは、目で見るだけではなく、五感をとおして、直接的に触れ、感知することである。そしてその意味を理解し、知るためのたくさんの専門的知識が必要とされる。この“みる”ことと、“知る”ことのバランスがとれていることが、臨床家としての重要な資質といえる。自然科学とは異なり、臨床は、直感と経験と類推の積み重ねに依存する割合が高い。“みる’’ことは、直接的に自分の身体を通して経験するしかない。そしてそれは、子供の状態をただ客観的に見て理解するだけではなく、子供と自分、子供と親といった関係の中で捉えて理解していく力も必要とされる。

難聴児のハビリテーションには、医療、検査、評価、補聴器の適合、親への指導・カウンセリング、幼稚園や学校へのインテグレーションなども含まれる。そこで医師、補聴器ディーラー、福祉関係の職員、先生等と協力した取組みが必要とされる。難聴乳幼児の教育やハビリテーションの専門家はこのような関係スタッフとの間の調整や交渉をするに必要な専門的な知識や技能を有していることが必要とされる。

<必要とされる資質>

① 高い倫理感と豊かな人間性
② 優れたコミュニケーション態度と技能
③ 十分な専門的知識と実践的技能
④ 科学的探究心と論理性
⑤ 他の専門職との連携と適切な役割分担
⑥ 社会的責任感

投稿日:1997年3月1日 更新日:

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