このマニュアルの目的は、排尿筋反射完進や尿失禁に悩む人々の排尿の自己管理を指導するヘルスケア専門職および本人が利用し、排尿障害を克服することにある。

排尿障害の自己管理は、医療を中心とした身体的リハビリテーションの段階で身体障害者が獲得しておくべき技能である。排尿障害を克服しておくことは、職業リハビリテーションや社会生活にとって、どれほど基本的なことであるかを、私たちは多くの脊髄損傷者の経験を通して学んできた。この20年、私たちは脊髄損傷者を対象として、このマニュアルに掲げた操作に従って患者を指導してきた。R.ゴールデンソンが主張しているように、もっとも基本的なリハビリテーションは自己のリハビリテーションである。身体障害者が自分のために行うことを学ぶということは、他者が彼/彼女のためになすことよりも大切であるからである。リハビリテーションは患者あるいは身体障害者に村してなされる何かではなく、患者や身体障害者と共に行う何かである。このような立場から、マニュアルは準備された。編者は、排尿障害のある患者指導に携わり、その経験を通じてマニュアルの執筆に当たった著者たち、明快なイラストを準備してくれた藤田備巳氏に感謝の意を表したい。このマニュアルが排尿障害に悩んでいる身体障害者の自立、生活の向上に役立つことを期待したい。

中村隆一

投稿日:2001年11月30日 更新日:

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